人間国宝無形文化財等、備前焼の有名作家による個性溢れる作品を一堂に展示しています。



 

 

越智 富雄  新作展    3月5日19時~12日17時

 

いつも川口陶楽苑をお引立て頂き、誠に有難うございます。
この度、川口陶楽苑Online個展と致しまして、

「越智富雄  新作展」を開催させて頂くこととなりました。

 

当苑でも初登場となります越智先生でございますが、

簡単な略歴をご紹介させて頂きます。

 

wa昭和24年 愛媛県立新居浜工業高校を卒業


昭和27年 油絵と彫刻の学ぶために上京

以降会社勤めの傍ら、絵画と彫刻に励む

www平成9年  岡山県瀬戸内市牛窓の安倍安人氏

 を訪ね薫陶を受ける

平成10年 岡山県瀬戸内市牛窓に築窯

 

彫刻を手掛けていた頃から研ぎ澄まされた感性を持ち、

またそれを自覚し生かし てきた人物です。
己のルーツはまさに彫刻と絵画であると言い切る

越智先生の瞳に強い力を感じました。


どこか野性的な雰囲気を感じさせながらも、

極太の理論をバックボーンに据える越智先生らしい
重厚で理論的な組み立ての中に、

刹那の閃きによる

スパイスを混ぜ込んだ作品が揃ったと思います。

 

 

 

「今まで、何個も何個も壊してきました」
そう語る越智先生の後ろに

うず高く積み重なった瓦礫の山を見た気がします。


言葉少なげにいくら作品を作っても

満足がいかないと語ってくれました。

 


ロクロを回しながら今まさに作品が立体として立ち上がるその瞬間、
越智先生はすでにその作品から次の作品へとシフトしていると思います。

あるいは未だ臨界点を知らぬ越智先生の感性の成長が、
たった今出来上がった作品を通り越して噛み砕いで飲み込んでしまうのかも知れません。

そんな越智先生の一瞬を切り取ってみました。
是非この現在進行形の渇望にそっと触れてみてください。



       

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