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原田拾六 作 「備前ぐい呑」
(商品No. 5542)
65,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
備前の偉大なる功労者、桂 又三郎先生と共に古備前を研究され「末恐ろしい」と言われた鬼才、原田拾六先生の最近作の備前ぐい呑です。拾六先生がご自身の窯で焼成されていた作品の中でも最後の窯の作品で、重厚な土肌に豪快な胡麻が掛かった拾六備前の特徴をよく捉えた作品です。古備前研究で培った知識と技術を詰め込んだ濃厚な肌合いは絶品で、橙色~紫蘇色~茶色~黒色と多彩な色合いを経由して目まぐるしく変化しています。掘り出したばかりの頃は黒っぽかっただけの粘土が、こんなにも繊細な色合いに発色するのかと改めて驚かされます。紐作りによる圧倒的な存在感のある造形も魅力で、水分が抜けながら成形したことで腰回りに荒々しい皺が生まれており面白いです。掌の中では岩石のような抜群の存在感がありますが、重すぎる事はなく酒呑としてちゃんと使える範疇に収まっています。
■作品の概容
共箱(四方桟)
径7.7cm×7.5cm×高さ5.3cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2019-07-05
■作者(原田拾六)について
原田拾六先生は明治大学卒業後に会社勤めをされていましたが、1969年から作陶をはじめました。1971年に小穴窯、翌年に登窯を築き本格的に作陶を開始されました。1975年から古備前研究家の桂又三郎氏の指導で古窯跡を尋ね古備前を研究しました。1991年に牛窓・阿弥陀山に穴窯を築きました。壺、茶道具、葉皿等を制作しました。紐づくりを中心に、一部轆轤挽きによる制作もされています。東京や大阪などで各地で個展を開催しました。1983年にはオーストラリア国立民族博物館で布志名焼の舟木研児氏と二人展を開催されました。2000年日本陶磁協会賞を受賞されました。2002年岐阜県現代陶芸美術館開館記念展に出品し作品が収蔵されました。2005年にはアメリカ・ニューオリンズ・ミュージアムアートに収蔵されています。
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