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藤原 啓 作 「備前茶入(銘 曙)」
(商品No. 5661)
170,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
豪放磊落で優しさが滲み出るような温かな作風で万人に愛された、藤原 啓先生の備前茶入です。啓先生の晩年頃の作品で、共箱の蓋裏に「銘 曙」と自作銘の書付が有る啓先生の自信作となっております。文琳茶入に類するような形状ですが独特のウェイトとなっており、可愛らしい丸みを帯びた作りの中に溌剌とした躍動感を感じさせます。前述の独特のウェイトは置いていてもまるで上にピョンと飛び跳ねそうな趣があり、「曙」銘の通りに昇りゆくような飛び出すような躍動感がある作品となっています。啓先生らしい瑞々しさを感じさせる美しい緋色も作風によく似合っており、掌の中では果実のような存在感となっています。格調高い見事な茶入ではありますが、とても親しみやすく良い意味で茶入らしくない朗らかな作品となっています。(底部の形状により少々安定が悪いですが、畳の上では安定します)
■作品の概容
共箱(四方桟・仕服牙蓋付き)
径8.3cm×8.3cm×蓋含む高さ8.9cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2019-10-29
■作者(藤原 啓)について
藤原 啓先生(1899年〜1983年 岡山県備前市生まれ)は、備前市穂浪在住の国文学者 正宗敦夫氏の進めで備前焼の道へ。三村梅景氏にろくろ成形などの手ほどきを受け、1941年からは、同じ人間国宝の金重陶陽先生に焼成法などを学び、陶技の腕を磨きました。鎌倉・室町の雑器に見られる素朴さや豪放さに倣い、おおらかで明快な作風の壺や花器を製作されていました。若い時代に吸収した芸術に対する教養が作品に影響を及ぼしています。1954年、備前焼二人目の国指定重要文化財(人間国宝)保持者となり、1958年には日本工芸会理事に。1977年に岡山県備前市に藤原啓記念館を設立しました。
主な受賞歴・・・岡山県文化賞、山陽新聞賞、中国文化賞、備前市名誉市民、岡山県名誉県民、没後従五位勲三等瑞宝章受賞
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