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藤原 雄 作 「備前酒杯」
(商品No. 6181)
60,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
日本国内のみならず世界へと視野を広げ、
備前焼の魅力を広く伝えた人間国宝 藤原 雄先生の備前酒呑です。
初期から中期にかけての作品で、晩年作とはまた違った魅力があります。
藤原備前の酒杯の十八番である牡丹餅は見られず、
代わりになまこ肌のようになった灰被りや金彩が出た美しい紫蘇色が楽しめます。
明るい黄胡麻にはところどころに焦げ胡麻の隆起も含みつつ、
ねっとりとした柔らかな土色は粘土の良さを感じさせてくれます。
それらはまさしく父である藤原 啓先生の初期中期の作品に通ずるエッセンスであり、
更に造形の中には雄先生独自の重厚な作風の萌芽も感じられるという、
まさに初期作らしい一人の陶芸家の様々な構成要素が渾然一体となった楽しさを持つ酒杯です。
手取りや作品の厚みなどは標準的な備前酒呑のものであり、
普段の雄先生の作風が苦手な方でもお楽しみ頂けます。
初期作ですが汚れや使用感などは感じられません。■作品の概容
共箱(二方桟)
径6.9cm×径6.9cm×高さ5.3cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2021-03-22
■作者(藤原 雄)について
藤原 雄先生(1932年~2001年 岡山県備前市生まれ)は、
備前焼で二人目の人間国宝の藤原 啓先生の長男として生まれました。
作陶にあたっては“単純・明快・豪放”をモットーとし、
大型の壺や鉢類を多く手掛け、「壺の雄」と呼ばれました。
また北大路魯山人の影響を受け食器も得意でした。
1972年からは「百壺展」「徳利とくり展」「百花展」「百鉢展」など、
シリーズ化して開催されました。
スケールの大きいレリーフやオブジェも数多く制作しています。
1967年に日本陶磁協会賞を受賞されました。
1980年に岡山県指定重要無形文化財保持者に認定されました。
1996年には陶芸界では初めてとなる、
親子二代での国指定重要無形文化財保持者になりました。
2001年に逝去されました。
主な受賞歴・・・金重陶陽賞、岡山県文化奨励賞・文化賞、山陽新聞賞、中国文化賞、芸術選奨文部大臣賞、アカデミア芸術・文化大賞、紺褒賞受賞
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