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高力芳照 作 「備前窯変徳利」
(商品No. 6732)
38,500 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
金重素山先生と金重有邦先生に師事しながらも、
気負うこと無く自身の作品づくりを追求する高力芳照先生の備前窯変徳利です。
令和4年5月に窯出しされたばかりの最新作です。
リスクを恐れない攻めの窯焚きによって土の表情を引き出す高力先生らしく、
「焼き」と「土」のうちの「焼き」にかなり寄せた極上の上りとなっています。
作品のほぼ九割を覆った灰被り窯変部分は、まさに冷え固まった溶岩そのものであり、
窯の中の様々なも物質を取り込みながら刺々しく隆起しています。
また、正面部分は接地面であった為にドロドロに溶けた灰が流れ込んでおり、
海底から吹き上がった溶岩が島を作るかのごとく巨大な白い塊となっています。
強烈な焼き込み故に土に関しては完全に焼き切れており、
中心部分の抜けからわずかに顔を覗かせた土味は、
白色、赤茶色、焦げ茶色の三色のグラデーションとなり、
まるで激しい熱になんとか抗って土味を残そうとしたようにも見えます。
粘土の限界を試すような激しい焼きとは打って変わって、
本作の造形自体は撫で肩の繊細な雰囲気を持つ徳利となっており、
金重陶陽先生や金重素山先生のもつ上品な色気に一歩近づいたように感じます。■作品の概容
共箱(四方桟)
口縁3.5cm×胴径8.6cm×8.5cm×高さ13.2cm 容量 約350cc
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2022-09-30
■作者(高力芳照)について
高力芳照先生は1970年に兵庫県赤穂市で生まれました。
高校を卒業後、1989年から7年間に亘って金重素山先生と有邦先生に師事し陶芸を学びました。
1996年に備前市閑谷に登り窯を築いて独立し、翌年には初窯を焚きました。
2000年に東京で初個展を開催し、以降毎年個展を開催しています。
2002年には茶の湯の造形展に初入選されました。
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