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伊勢崎 淳 作 「備前黒酒呑」
(商品No. 7007)
80,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
いつまでも枯れる事の無い創造力を持って、
常に備前焼界をリードしている人間国宝 伊勢崎 淳先生のやや前作の備前黒酒呑です。
2015年頃に制作された作品です。
半地下式の穴窯で10日ほど焼き締めた作品で、
黒の塗り土と激しい胡麻とが肌の上でせめぎ合い、
そこへ窯の壁から自然釉が零れ落ちて強烈な景色を作り上げています。
更に本作は背面からたっぷりと炎の洗礼を受けており、
良質の松割木による砂金のような黄胡麻が一気に正面へと溢れ出し、
それらが正面で合流して見事な玉垂れ模様を形作っています。
さらに口縁部や正面付近では強烈な焦げ胡麻が発生し、
黒の塗り土と合わさることでコバルトブルーが混じった窯変を発生させ、
黒と金を繋ぎ止める差し色となる蒼窯変を形成しています。
この蒼窯変がちょうど口縁部にあることが面白く、
使用時に酒に濡れることでより色合いが鮮やかに発色し、
味覚だけでなく視覚のめんでもしっかり楽しませてくれます。
土味部分の滑らかな黒の発色や、非常に大振りでエネルギッシュな造形など、
黄胡麻と蒼窯変以外の部分でも淳先生らしい仕上がりとなっています。
前作ですが未使用品で汚れなどはありませんが、
桐箱に日焼けや僅かなタバコの臭いがあります。
別途費用を頂いて新しい箱を作ることも可能です。■作品の概容
共箱(四方桟) ※箱に汚れがありますが別途費用を頂いて新しい箱を作ることが出来ます
玉垂れ含む径7.1cm×7.3cm×高さ7.1cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2023-07-13
■作者(伊勢崎 淳)について
伊勢崎 淳先生は細工物を得意とした伊勢崎陽山先生の二男として生まれ、
幼い頃から陶芸を学び1959年に岡山大学特設美術科を卒業した後陶芸の道に入りました。
作品は花器、皿、茶陶のほか陶壁、オブジェなどの伝統的なものから、
造形志向の作品まで幅広く取り組んでいます。
制作にあたっては成形と焼成を重視し、
素材と窯(穴窯、登窯、電気窯)の特徴を生かした、
現代感覚溢れる作風を持ち味にしています。
また、レリーフ作家の代表格として、多数の作品を発表されています。
1966年日本工芸会正会員に認定され、
1978年から9年間、岡山大学特設美術講師をされました。
1998年に兄の満先生と兄弟揃って岡山県重要無形文化財保持者に認定され、
同年、日本工芸会中国支部幹事長を勤めています。
そして2004年7月、国指定重要無形文化財保持者となられました。
受賞歴・・・金重陶陽賞、岡山県文化奨励賞、山陽新聞賞、茶の湯の造形展優秀賞など多数/県展審査委員
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