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金重有邦 作 「唐津土灰釉トク利」
(商品No. 7685)
110,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
金重一門の中にありながらも常に自分自身への問い掛けを続け、
一人の陶工として作品制作をする金重有邦先生の窯出しされたばかりの新作唐津土灰釉徳利です。
令和7年5月に窯出しされたばかりの最新作です。
平成中頃に有邦先生ご自身で唐津地方で掘り出した粘土を使用されており、
ご自身の施釉陶器の集大成として制作された唐津焼の酒器です。
唐津の醍醐味である味わい深い赤土の性質を上手く利用した徳利で、
胴部を丸々土見せとすることでまるで灰被り窯変の抜けのような雰囲気に仕立てており、
タイトルの「唐津土 灰釉」の通り、セオリーに囚われず茶陶制作で培った色気のある佇まいとなっています。
釉調は非常にシンプルな鉄絵無し、グレーの灰釉オンリーの施釉ですが、
登り窯焼成時の微妙な変化や、土の成分が噴出した黒点などが相まって非常に味わい深いものとなっています。
腰回りの指跡も実に妖艶で面白いのですが、指跡から山道のように伸びる釉垂れが素晴らしく、
唐津土故に今一歩完全に伸び切らない造形と相まって、唐津焼の妙味が堪能できる仕上がりとなっています。■作品の概容
共箱(四方桟)
口縁3.8cm×胴径8.3cm×8.2cm×高さ12.7cm 容量260cc
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2025-06-14
■作者(金重有邦)について
金重有邦先生は無形文化財 金重素山先生の三男として生まれました。
1975年から父である金重素山先生の下で陶技を学びました。
1980年に独立、岡山で初個展を開きました。
現在は茶碗や水指、花入などの茶陶を中心に食器を制作されています。
特に好きな茶碗では内の造形(見込み)を重視し、使い心地と外側のバランスを追求しています。
県展山陽新聞社賞受賞、茶の湯の造形展奨励賞受賞、淡交ビエンナーレ奨励賞などを受賞されました。
2002年に日本陶磁協会賞、2018年に山陽新聞文化功労賞を受賞されました。
2019年には岡山県指定重要無形文化財保持者に認定されました。
個展にも力を入れており、県内外の各所で開催されております。
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