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藤原 啓 作 「備前緋襷酒杯」
(商品No. 7723)
49,500 円(税込)
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■作品の特徴
豪放磊落で、優しさがにじみ出るような温かな作風で万人に愛された、藤原啓先生の備前緋襷酒杯(ぐい呑)です。
作風などから判断して、啓先生の中期頃の作品であり、藤原家らしい赤い土味に緋襷が掛けられた酒杯です。
非常に伸びやかな轆轤挽きによる大振りの造形となっており、
酒豪として知られていた啓先生らしい、深くゆったりとした見込みとなっています。
この時期の藤原家の緋襷の特徴である、赤い土肌に濃厚な緋襷が掛けられており、
赤い土肌は、まるで素焼きのように感じるほどマットな質感に焼き上がっています。
そこに掛かる緋襷は、稲藁のエキスをギュッと凝縮したかのように濃い色合いで、
質感の面でもマットな肌合いに対し強い光沢を帯びたものとなっており興味深いです。
内側は外周部とは打って変わって、稲藁の焼けた煙をしっかりと吸った滑らかな肌が広がっており、
内外の質感の違いを楽しみつつ、酒を転がして遊ぶと楽しめそうです。■作品の概容
共箱(二方桟)
径6.9cm×6.5cm×高さ5.5cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2025-07-23
■作者(藤原 啓)について
藤原 啓先生(1899年〜1983年 岡山県備前市生まれ)は、
備前市穂浪在住の国文学者 正宗敦夫氏の進めで備前焼の道へ入られました。
三村梅景氏にろくろ成形などの手ほどきを受け、
1941年からは備前焼一人目の人間国宝の金重陶陽先生に焼成法などを学びました。
作品制作にあたっては鎌倉・室町期の古備前の雑器に見られる素朴さや豪放さに憧れ、
技術に頼らない豪放磊落かつ単純明快な作風を確立されました。
詩人を目指していた若い頃に吸収した芸術に対する教養が作品に影響を及ぼしています。
1954年には備前焼二人目の国指定重要文化財保持者となり、1958年には日本工芸会理事に就任されました。
1977年に長男藤原 雄先生と共に岡山県備前市に藤原啓記念館を設立しました。
主な受賞歴・・・岡山県文化賞、山陽新聞賞、中国文化賞、備前市名誉市民、岡山県名誉県民、没後従五位勲三等瑞宝章受賞
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