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金重陶陽 作 「備前酒呑」
(商品No. 7796)
1,650,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
初代人間国宝にして偉大なる備前焼中興の祖、金重陶陽先生の備前酒呑です。
陶印が比較的短めの「ト」になっていることから、
昭和30年代に制作された晩年期の作品であると思われます。
備前焼の制作というよりも、備前焼を再定義するところから始めたと言っても過言ではない陶陽先生の作陶ですが、
建先生が後年語っていた当時の状況を鑑みるに、それは決して平坦な道のりではなかったでしょう。
細工物制作において天才と謳われた人が、それまで心血を注いで技を磨いてきた細工物を捨て、
轆轤成形において備前焼の真の魅力を再定義し、窯業地を背負って立つという苦難の道に30歳で挑まれました。
細工物を見れば、内側の削り出しはミリ単位で調整され、細部まで時間をかけて仕上げており、
花入れや水指などを見れば、割れた断面ですら見るものに美しいと言わせようと作り込んでいます。
そのような鬼気迫るような作陶姿勢の中で、特に酒呑には一段穏やかな表情が表れており、
元来のお酒好きであった陶陽先生らしい一面が形になったような面白さや色気が詰まっております。
使用されている粘土に関しては、当時掘り出した後に手ずから精製した最上級の粘土を使用し、
窯内の中腹にて灰被り窯変とカセ胡麻を同時に狙い、金重備前最上級の窯変であるカセ窯変としています。
窯変と緋色はこれ以上の言葉は不要なほど見事なものではありますが、
沈みゆく夕日のような緋色の中に、八重歯のような石はぜがなんとも可愛らしく、
とある伊部の呑兵衛のとうようさんがふと思いついた粋な遊び心ではないでしょうか。■作品の概容
共箱(四方桟・二重箱)
径6.2cm×6.0cm×高さ5.5cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2025-10-05
■作者(金重陶陽)について
金重陶陽先生(1896年~1967年 備前市伊部生まれ)は、備前焼六姓の一つである金重家の分家、窯元・金重楳陽先生の長男として生まれました。
父に師事して作陶を始め、手づくりの宝瓶で名を高めました。
大正期から昭和初期にかけて、窯詰めや焼成方法、伝統的な土づくりなどの研究を重ね、1930年に桃山風備前の土味を再現することに成功しました。1932年頃からは轆轤による制作を始め、茶陶の制作にも力を注ぎました。
川喜田半泥子先生、荒川豊蔵先生、三輪休雪先生らと交友を深め、戦後には北大路魯山人先生、イサム・ノグチ先生らからも影響を受け、芸域を広げました。
江戸から明治を経て衰退していた備前焼に新風を吹き込み、その功績から「備前焼中興の祖」とも呼ばれています。
1954年に岡山県重要無形文化財保持者に認定され、1956年には備前焼で初めて国指定重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝に認定されました。
1964年と1966年には、ハワイ大学夏季大学講師として招かれました。
1967年には昭和天皇・皇后両陛下が備前をご訪問された際に御前制作を行いました。
1967年に逝去されました。
主な受賞・顕彰歴:中国文化賞、山陽新聞賞、岡山県文化賞、紫綬褒章、勲四等旭日小綬章など
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