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金重有邦 作 「黒高麗茶碗」
(商品No. 7697)
440,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
金重一門の中にありながらも常に自分自身への問い掛けを続け、
一人の陶工として作品制作をする金重有邦先生の窯出しされたばかりの新作黒高麗茶碗です。
令和7年5月に窯出しされたばかりの最新作です。
平成中頃に有邦先生ご自身で唐津地方で掘り出した粘土を使用されており、
ご自身の施釉陶器の集大成として制作された引き出し黒の茶碗です。
有邦先生が「天元の黒」と語る、ブラックホールのごとく濃密な釉調が、
絶妙なタイミングで行われた引き出し技法によって見事に表現されています。
天元の黒に相応しい非常に複雑ながらも美しい釉調となっており、
墨を練り上げたような力強い黒に、まるで金粉を散らしたかのように金色の粒子が混じっています。
これは実際には金色の粒子ではなく、釉薬が縮れて透過に近い状態になる事で発生しており、
見込みではより激しく釉薬が縮れて、まるで本当に金を溶かして釉裏に塗ったようにすら見えます。
黒と金の荘厳な景色の中に、お抹茶の鮮やかな緑が非常によく似合い、
お抹茶の飲み終わりには、僅かにお茶の緑が器肌に残り、
暗黒の宇宙に生命が芽吹くかのような極上の景色となります。
これまでの茶碗制作で培ってきた技術を余す所なく発揮した造形も見事で、
ずっしりと重いですが決して嫌な重さではなく、使い手の肉体と一つになるような心地よい一体感を味わえます。■作品の概容
共箱後日(恐れ入りますが発送までしばらくお時間がかかります。)
径11.7cm×11.7cm×高さ8.8cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2025-06-26
■作者(金重有邦)について
金重有邦先生は無形文化財 金重素山先生の三男として生まれました。
1975年から父である金重素山先生の下で陶技を学びました。
1980年に独立、岡山で初個展を開きました。
現在は茶碗や水指、花入などの茶陶を中心に食器を制作されています。
特に好きな茶碗では内の造形(見込み)を重視し、使い心地と外側のバランスを追求しています。
県展山陽新聞社賞受賞、茶の湯の造形展奨励賞受賞、淡交ビエンナーレ奨励賞などを受賞されました。
2002年に日本陶磁協会賞、2018年に山陽新聞文化功労賞を受賞されました。
2019年には岡山県指定重要無形文化財保持者に認定されました。
個展にも力を入れており、県内外の各所で開催されております。
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