金重有邦 作 「伊部黒ぐい呑」(商品No. 7611) |
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28,600 円(税込)
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金重一門の中にありながらも常に自分自身への問い掛けを続け、
金重有邦ではなく有邦という一人の陶工として作品制作をする金重有邦先生の前作の伊部黒ぐい呑です。
平成20年までの陶歴書が同封されており、2010年頃にかけて制作された酒呑です。
玄盌シリーズへと繋がるであろう引き出し黒の系統に属する酒呑で、
琥珀のように透明化した胡麻と、有機的な輝きを放つ黒の組み合わせが実に風情があります。
ねっとりとした黒の土肌は引き出し効果によって半透明化したうえで、
全体に銀彩を帯びてヌラヌラと濡れたような雰囲気があり、
陶器でありながらもどこか深海魚の肌のような怪しさを持っています。
前述の通り外観は妖しく輝く異端の作品ではありながらも、
内側を覗けば突如襟を正したように茶盌造りの名人の匂いが立ち込めてきて、
そういった変わり身の速さと二面性が見る者を惹きつけます。
高台に関しては接地面であることも相まって窯変がもっとも薄くなっており、
ざっくりと削られた色気のある高台内が、強烈な銀彩で輝いており眼を釘付けにされます。
新品で購入後に大切に保管されていた未使用品です。
共箱(四方桟)
径7.5cm×7.1cm×高さ5.0cm
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公開日時:2025-03-30