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中村六郎 作 「備前瓢徳利」

中村六郎 作 「備前瓢徳利」

(商品No. 6178)
380,000 円(税込)

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■作品の特徴

備前が誇る伝統工芸士で、酒器作りの神様と謳われた中村六郎先生の備前瓢徳利です。

中村六郎先生の晩年期の作品で、恐らく80歳頃の作品ではないかと思われます。

一目で六郎先生と分かる緋色と緑色のコントラストを持っており、
一段甘い焼きとなった緋色と激渋の緑胡麻に誘われていくらでもお酒が進みそうです。

特に抜群の色味となった緋色は正しく六郎備前の醍醐味と言え、
元々味わい深い緋色が酒に濡れることで更に蕩けるような色合いへと変化し、
たまらない色気を放っていつまでも楽しませてくれます。

扁壺型と呼ばれる袋のような造形が有名な六郎先生ですが、
本作のような瓢型の徳利も得意としており、
上部に筋目を入れた後、胴を指押しして独特の傾斜を生み出すなど、
円熟した陶技は晩年に衰えるどころかその色気を爆発させています。

もう一つの特徴であるアバタ高台の周辺も面白く、
緩やかな六角形をなぞるように箆を入れており、
ベタ底ながらも胴に高さが生まれ凛々しい佇まいになっています。

注ぐ際の音はほぼ発生せず、酒が勢いよくしっかりと注がれるなど、
まさに酒豪の中村六郎先生らしい酒器になっています。

目立った使用感や汚れなどはありません。

■作品の概容

共箱(四方桟)
口縁3.1cm×胴径10.3cm×胴径9.9cm×高さ12.2cm 容量 約250cc

■作品画像

中村六郎 作 「備前瓢徳利」 #1 中村六郎 作 「備前瓢徳利」 #2 中村六郎 作 「備前瓢徳利」 #3 中村六郎 作 「備前瓢徳利」 #4 中村六郎 作 「備前瓢徳利」 #5 中村六郎 作 「備前瓢徳利」 #6

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公開日時:2021-03-17

■作者(中村六郎)について

中村六郎先生は1914年に岡山県備前市で生まれました。

終戦までは会社勤めをされていましたが、金重陶陽先生に薫陶を受け窯焚きの技術等を習得されました。

その後、1961年に六郎窯を築いて独立されました。

1986年には伝統工芸士に認定され、同年岡山日日新聞賞を受賞されました。

1989年には春の叙勲で勲七等青色桐葉章を受章されました。

酒器を中心に花器や茶器などを制作されており、特に酒器は愛陶家から好評を得ていました。

2004年4月に逝去されました。


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